先端技術センターについて

先端技術センターは、電波から可視光・紫外線まで、地上・宇宙を問わず、先端的な天文学の観測装置の開発拠点です。 前身の天文機器開発実験開発センター(1993年設立)は、Suprime Camなどの「すばる」観測機器・補償光学装置・ 気球や観測ロケット搭載装置・「ひので」搭載望遠鏡などの開発拠点として大きな役割を果たしてきました。しかし、 近年の天文学の急速な進展に対応して開発体制の充実強化が必要との認識のもと、2005年8月に旧センターとALMAの 受信機グループを統合し、先端技術センターが発足しました。

天文学の進歩は、いうまでもなく新しい観測手段の開発によってもたらされます。国立天文台が推進するプロジェクト の実現には、常にその時代の限界に近い技術課題を克服していく必要があります。また少し先の時代を見据えた 基礎技術の開発もたいへん重要です。先端技術センターは、高度の観測装置の設計から製作・試験までを一貫して 実施する物づくりのための組織です。 このため、先端技術センターには、超伝導ミキサーや衛星搭載望遠鏡の開発が 可能な高品質・大型クリーンルーム、各種の光学試験設備、精密工作装置、特殊コーティング装置など世界最高水準の 設備が共同利用に供され、天文台内外の研究者・技術者に活用されています。現在は、「すばる」に搭載予定の Hyper Suprime CamとALMAの受信機開発が中心となっていますが、次世代の観測装置に必須の基礎技術の開発にも取り組んでいます。

これからの先端技術センターは、地上・宇宙を問わず、どこにも作ることのできない完成度の高い最先端観測装置の 開発に挑戦していきます。先端技術センターが、今後、国際的な天文学の開発研究における競争と協力の中枢として発展 していくためには、センターに関わる内外の研究者・技術者の皆様の支援やフィードバックが必要です。 このユニークな組織を発展させ、日本の天文学に新たな展開をもたらすために、御協力をお願いいたします。

先端技術センター長

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